紙管(しかん)とは文字通り『紙の管(くだ)』のこといいます。
紙管は、再生紙-材料-再生紙のサイクルを繰り返す、古紙(新聞・雑誌・段ボールなど)を100%原料としたリサイクル製品です。素材には紙管原紙という特殊な板紙を使います。紙管は主に紙や繊維・フィルム等の巻芯として利用される他、容器として、家具や建築の材料として使用されるものもあります。
このように紙管に求められる用途(巻く・支える・包む)は様々です。紙管は紙筒(かみつつ)とも呼ばれます。
フィルム、粘着テープ、金属圧延品、壁紙、障子紙、繊維、製紙用などの巻芯として用いられます。
巻芯として用いられるものの中には、紙管の表面に緩衝材で加工を施している製品もあります。
ポスター、設計図、カレンダーなどの紙製品を丸め、紙管の内部に収めて容器として用いられます。
底が塞がった蓋付きのものもあり、卒業証書用の丸筒などとして用いられるほか、大型のものは菓子などを詰める容器としても用いられます。
紙管に段ボールやボール紙の丸抜き品を貼り付けることによりボビン状にした製品は、ワイヤー、緩衝材、連続端子等の巻取りに用いられます。
紙管原紙、ライナー、クラフト紙を巻く径に合わせた巾に切断し、(切断したものはリボンと呼ばれます)そのリボンに接着剤を塗布し、マンドレルと呼ばれるシャフト(鉄芯)に角度を付けて巻き付けていきます。
巻き付けて出来た紙管を指定の寸法にカットすることで製品として仕上がります。
紙管原紙またはライナー等に接着剤を塗布したものをマンドレルと呼ばれるシャフト(鉄芯)に直角に巻き付けていきます。
規定の厚みまで何層も巻き付ける工程を経て出来上がった紙管を指定の寸法にカットすることで製品として仕上がります。